

(続きから)
十字架にかけられ、処刑されようとしている私を、遠くの方で見ている悲しそうな Tony の顔が見えました。
そのとたん場面が変わって、時間がさかのぼりました。私と Tony は、夫婦だったかどうかはわかりませんが、愛し合って一緒に暮らしていました。
私はヒーラーで、毎日、病気の人がたくさん私たちの家を訪れていました。
私たちの暮らしは貧しく、まるで洞穴のような小さな暗い家に住んでいました。
私のもとへ来る人たちは、貧しい人が多く、私の仕事は収入にはつながらず、ただ忙しい日々を過ごしていました。
ヒーラーとしての私は、優秀なヒーラーで、私のもとへ来る人の病気は、不思議なほど治っていきました。
◆
ある日、私が魔女だと言う評判が立ちました。
「魔法の力でヒーリングをしているのだと、魔力でも使わなければ、あらゆる病気を治すことなどできないと・・・。」
それまで、私を信頼し、感謝してくれていた人々が、私を恐れるようになりました。
そして、魔女として十字架にかけられることになるのですが、私を魔女だと最初に言った人が、私が愛し、一緒に暮らしていた Tony(その当時の名前はわかりませんでした)だったのです。
一緒に暮らしていた Tonyが、私を魔女だと言ったことは信憑性があり、皆が信じる結果になりました。
◆
裏切られた怒りではなく、悲しみだけが私を取り巻いていました。
「なぜ?なぜ?」と遠くで処刑される私を見ている Tony に向かって心の中で叫んでいました。
それが、その世での私の最後の瞬間でした。
◆
セラピストが私の魂を呼び戻し、Tony に話しかけるように指示しました。
私の魂は、Tony の魂に向かって話しかけます。
Tony は、私たちの暮らしが貧しいこと、私が忙しく、2人の時間が持てないことに不満を抱いていました。
悪い評判が立って、私のもとに来る患者さんが減れば、私たちの暮らしが変わるのではないかと思ったそうです。
軽い気持ちで「彼女は魔女だ」と言ったのだと、とても悲しそうな顔をして言いました。
悲しみでつぶれそうになっているのは、私ではなく彼の方でした。
その後、彼は罪悪感に苛まれて、ひとりぼっちで淋しい人生を送ることになりました。
セラピストが「全てを受け入れ、彼を許すことが出来ますか?」と聞きました。
私は即座に "Yes" と答えました。
セラピストの誘導のもと、私は彼に憎んではいないこと、今でも愛していることを伝え、すべてが愛から発生したのだから、もうすでに許されていることを伝えました。
不思議なことに、それまで私の中に渦巻いていた悲しみがすっとなくなりました。
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このセッションを受けたあと、Tony が変わりました。
それまで、なぜか、私に対して壁みたいなものを作って、個人的に接することを避けていた Tony が、その壁を取り払ってくれました。
(彼は、潜在的に持っていた私に対する罪悪感から、個人的に深入りすることを避けていました)
お互いの信頼感が生まれ、彼の奥さんが、私の子供たちの家庭教師をしてくれるようになり、まるで自分の孫のように私の子供たちをかわいがってくれ、私たちは家族のような付き合いをするようになりました。
アトランタと日本に離れて住む今でも、忙しくてメールを出さないでいると、心配してメールがきます。
アメリカに父がいるような感じです。
いつも彼の笑顔を思い浮かべては、苦しい事態を乗りきることができます。
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一方がカルマを断ち切ることで、相手にもその影響が伝わりお互いの関係が変わっていく・・・不思議な体験でしたが、まぎれもなく、事実です。
私の人生を大きく変えた体験でした。
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